スポーツマッサージがなぜ有効か?また注意することとは?

2020/03/30 ブログ

スポーツマッサージはアスリートに有効?

 

スポーツをされているアスリートにとって、日々の体のメンテナンスは非常に大切な仕事となります。

 

トレーニングをすればするほど上達する、というのはひとつの真理である反面、オーバートレーニングは体を痛め、けがの原因にもなり上達とは正反対の効果をもたらしてしまいます。

 

体づくりの根本は、「トレーニング、休息、栄養」この三つのバランスが取れたときに最も効果を発揮します。トレーニングだけに偏っても決して強くならないところが難しいといえるかもしれません。

 

スポーツマッサージの働きとは

 

マッサージは受動的運動とも言われており、横たわったままで、血行を促進し、体の循環をよくし、肉体に軽い運動効果をもたらします。

 

また、筋肉をのばし、ほぐし、血行を良くして栄養素をいきわたらせる働きは、ストレッチとも共通しています。

 

また筋肉と筋膜に触れることは脳にリラックス効果を及ぼし、運動で高ぶった神経を鎮め神経レベルでの疲労回復に役立ちます。

 

また、マッサージによって、筋肉内の酸性に偏ったphの回復を促進する働きが観察されています(『ストレッチング、スポーツマッサージ、軽運動、ホットパックが疲労回復に及ぼす効果』山本俊春 体力化学1993)

 

激しい運動の後の疲労回復として、スポーツマッサージはトレーニング、休息、栄養を必要とする体づくりに重要な3要素の間に入って、全体的な体づくりに手を貸す効果を与えるのです。

 

このようにポジティブなことづくめのスポーツマッサージですが、避けるべきこともあります。

 

スポーツマッサージで避けるべきこととは

 

私が現場でよく遭遇することは、試合やレースの直前に長時間の深い圧のマッサージを希望されることです。

 

多くの練習を重ねて疲労が蓄積した肉体を試合直前に緩めたい、というご希望はよくわかるのですが、私はよくジレンマに陥ります。

 

深い圧の施術の後の筋肉は緩んでしまいますので、試合でのパフォーマンスは落ちてしまいます。筋肉に力が入りにくくなります。ですので、深い圧のマッサージは、遅くとも試合の2日前までに済ませておくことが望ましいです。

 

前日や直前には10分程度の軽擦による速い手技がちょうどよく、短時間の浅い軽擦であれば、筋肉を緩めることなく、適度な刺激で快適なコンディションに近づけます。

 

明日試合、というときに、ガチガチに固まったり、パンパンな筋肉を見ると、本人も苦しいですし、私も緩めたくなりますが、程度が難しい。確かにここまで張ってると大変だろうなと思い緩めたくなりますが、その結果、せっかくの試合で実力を発揮できなくなっては本末転倒です。

 

ですので、アスリートの皆さんには、日々のトレーニングと合わせて、日々体をメンテナンスし、試合に向けて体を最適な状態に持っていくことをお勧めいたします。日々のメンテナンスにマッサージを取り入れていくのが理想です。

 

試合の時だけスポーツマッサージを受けても、神経レベルの疲労回復と、phの均衡に役立ちこそはすれ、本質的な部分での体づくりには決して的を得ているものではありません。

 

むしろ、日々の調整にスポーツマッサージを取り入れ、試合後の疲労回復にじっくりほぐすほうがスポーツマン人生全体で見て効果的でしょう。

 

試合中は10分程度の施術が、西洋式のオイルスポーツマッサージでは望ましいとされています。それゆえ、ボディワークサロン凛では、試合期間中に50分の施術を希望される選手の方々には、各部位が長くなりすぎないよう、また緩みすぎないように調整させれいただいております。

 

しっかりほぐしたい、しっかり緩めたい方には、試合後の施術がおすすめです。そしてしっかりした休息と食事を忘れないようにしてください。

 

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