身体から心に働きかけるアプローチーオキシトシンとポリヴェーガル理論

2019/06/06 ブログ

こんにちは。

今日はむしむしとした熱い一日でしたね。

 

さて、私が専門としているのが、身体から心に働きかけるアプローチですが、その理論の最も重要なのが、ポリヴェーガル理論です。

 

ポリヴェーガル理論とはPoli-Vagalといい、すなわち、「複数の迷走神経」に関する理論です。

 

自律神経には二種類あって、緊張感を高める交感神経と、リラックスをうながす副交感神経がある、といわれてきましたが、それを上書きする、自律神経に関する新しい理論です。

 

自律神経は、これまでいわれてきたように二種類ではなく、3種類ある、ということで、ひとつが交感神経ですが、副交感神経はひとつではなく、ふたつある、ということです。ひとつが、腹側迷走神経で、もうひとつが背側迷走神経です。

 

交感神経が、緊張や、興奮、ストレス、活動性とむつびついており、

副交感神経がリラックスや非活動性と結びついています。リラックスや非活動性といっても、いろいろありますね。

 

1)人と調和してリラックスしているとき

 

2)安心して、非活動的であるとき

 

3)敵から身を隠して死んだふりをしているとき

 

4)ショッキングな出来事を体験してフリーズしているとき

 

1)と2)の状態にあるとき、副交感神経の「腹側」迷走神経が活発になっており

3)と4)の状態の時、副交感神経の「背側」迷走神経が優位になっているとみられています。

 

自律神経はこの三つが複雑に絡み合って人間の状態を安定的に保っています。

 

身体から心に働きかけるアプローチは、3)や4)の状態「恐怖による不動化」の状態を、ボディタッチによるオキシトシンの分泌により「愛による不動化」へと変化させる反転マジックなのです。